Ｑ）本人に告知したくない
Ａ）真実を伝えて納得したほうが治療はスムーズです
家族は「本人にがんであることを知らせたくない」と思うん場合があるかもしれません。しかし、現場の医師は「ちゃんと知らせて欲しい」と話す患者がほとんどだといいます。
「多くの場合、隠すことで患者さんが強い不安や疎外感を感じます。 また、いくら隠しても治療を進めていくなかで、患者さんは気づくことが多く、その際に大きなショックを受けることになります」
実際に治療を受けるのは患者本人です。そのためがん治療は、本人が自分の状態をよく知って、納得したうえで取り組むことが大切です。
これまでの家族のやりとりの中で、「もし自分ががんになっても知らせないでほしい」とはっきり言われている場合は、本人の意思を尊重することも大切でしょう。
しかし、真実を伏せて治療を続けるのは、けっして容易なことではありません。お互いに最後の言葉をきちんと伝えられない可能性もあり、つらい思いをすることになるかもしれません。できれば、がんであることを誠実に伝えたうえで、本人を中心にして治療の話ができる状況をつくるのが望ましいでしょう。
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