Q)iPS細胞ががん治療に役立つ日は来るのはいつ?
A)技術は成熟してきた! 有効性と安全性を確認している段階です
iPS細胞(人口多能性幹細胞)とは、皮膚や血液の細胞を初期化することで、人体のあらゆるパーツに変化できる万能細胞のことです。
がん治療の分野でiPS細胞が役立つ可能性の三つを説明します。
「一つめは創薬。ニつめは、がん治療で失われる臓器や組織をiPS細胞由来の細胞で補う再生医療。三つめは、がん細胞を攻撃する免疫細胞をiPS細胞から作って用いる治療です」
このなかで、もっとも現実味を帯びているのは「創薬」だそうです。
「すでにいろいろな遺伝背景を持つ患者さんからiPS細胞が作れるようになっています。今はそのiPS細胞を使って肝臓や神経・心筋の細胞などを作り、薬の有効性や安全性の検査が進められている段階です。今後2〜3年のうちに、新しい事実がわかるでしょう」
東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター(では2012年6月、ヒトのiPS細胞から、がんなどを見分けて強力に攻撃できるT細胞を作り出すことに成功しました。
がん治療におけるiPS細胞のさまざまな基礎技術は、かなり成熟してきています。ただ、がんの医療現場に登場するにはもう少し時間がかかりそうです。
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